The Lc Journal

このブログでは、ブランドや人物の背景にあるストーリーを深掘りして紹介しています。少しでもその歴史や魅力を知って、もっと好きになってもらえたら嬉しいです。

【LEGOの創設者】Ole Kirk Christiansen オーレ・カーク・クリスチャンセン

LEGOの創設者であるオーレ・カーク・クリスチャンセン(Ole Kirk Christiansen)は、1891年4月7日にデンマークの小さな村フィルスコウで生まれ、幼い頃から大工としての道を歩み始めました。

1920年代に彼は独立し、ビルンという町で家具や内装を手掛ける工房を開業。

しかし、1930年代の世界的不況により仕事が減少し、彼は大人向けの家具製造を諦め、より手軽に作れる子ども向けの木製玩具の製造にシフトしました。

1932年、クリスチャンセンは正式に玩具会社を設立し、「LEGO」という名前を採用しました。この名前はデンマーク語の「よく遊べ(leg godt)」に由来しています。

当初は木製玩具が中心でしたが、1947年にプラスチック射出成型機を導入し、プラスチック製品の製造を開始。この決断が、後に世界中で知られる「レゴブロック」の誕生へと繋がっていきます。

そして1958年、彼の息子であるゴッドフレッド・カーク・クリスチャンセン(Godtfred Kirk Christiansen)が現在のレゴブロックの基本構造である「連結可能なプラスチックブロック」を設計し、レゴブロックはただの玩具を超え、クリエイティブな遊びのツールとなりました。

興味深いエピソードとして、

1942年にLEGOの工場が全焼した出来事があります。この火事は、すべての木製の在庫を失い、普通なら会社が倒産してもおかしくないような状況を招きました。

しかし、クリスチャンセンは諦めませんでした。この火事を転機に、彼は木製玩具からプラスチック玩具へと舵を切り、結果的に「レゴブロック」の誕生を導いたのです。この火事がなかったら、今日のLEGOは存在しなかったかもしれません。

オーレ・カーク・クリスチャンセンの物語は、困難に直面しても柔軟な発想で乗り越え、それをチャンスに変えることの重要性を示しています。彼のビジョンと執念が、LEGOを単なる玩具メーカーから世界的なブランドへと成長させました。彼の革新精神と忍耐力は、今も多くの人々にインスピレーションを与え続けています。